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コラム

アメリカにおける小水力発電の現状ってどうなっているの?

2019年4月2日   文 スタッフ-hayashi

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再生可能エネルギー アメリカ 小水力発電


アメリカでも小水力発電のさらなる展開が進められています。


アメリカでも自然エネルギーによる発電が進められてきましたが、風力や太陽エネルギーによる発電が中心でした。


しかし近年では、風力や太陽エネルギーによる発電の不安定性を補完する電源として、水力発電の発展が注目されるようになっています。


アメリカでは、すでに水力開発率が9割に迫っていることから、水力発電がエネルギー源の主流を担うことはできなくなっています。


そのため、アメリカでは既存の水力発電施設の改修や再開発が中心に進めています。


しかしながら、近年では、そのような大規模な水力発電の改修や再開発と並行して、流れ込み式の小水力発電施設の設置が進められており、地域におけるエネルギー源として注目を集めています。


実際、アメリカエネルギー省(DOE)は2050年までに水力発電のさらなる発展を目指し、2016年に“Hydropower Vision Report”を公表しています。


この報告書によれば、アメリカの水力発電は技術の進歩を続け、革新的な市場メカニズムを活用しつつ、環境の持続可能性を重視することによって、水力および揚水発電の総設備容量を2050年には2016年時点の101GW(ギガワット)から150GW(ギガワット)近くまで拡大でき、特に揚水発電は36GW(ギガワット)の追加が可能であるとしています。


この報告書の中では、アメリカにおける既存の水力発電の状況は下記の図のようになっていることが明らかとされています。


アメリカにおける既存の水力発電能力

再生可能エネルギー アメリカ 小水力発電
(Hydropower Vision Report Chapter 2)  


この図からわかるように、アメリカでは、50MW(メガワット)以下の小水力発電施設が各地に点在していることがわかります。


このように点在している水力発電施設を生かして、自社の業務に必要な電力を補おうとする企業もアメリカではあらわれるようになっています。


そうした企業の中でも有名なケースがアップルです。


アメリカの企業であるアップルは、2014年にオレゴン州を本拠地とする自然エネルギー開発事業者であるEarth By Design社が開始した水力発電プロジェクトを買収しました。


この水力発電プロジェクトでは、オレゴン州の用水路に合うように作られた小規模なカプラン水車を利用して発電を行います。


このプロジェクトでは、近くの水路を流れる水をせき止めることによって、約800m水の流れを迂回させる事によって水力発電タービンを回し、元の水路に戻しています。