コラム
日本の水車
2019年4月25日 文 スタッフ-terasaki
明治時代ごろまでは、水車は農村だけでなく都市部でも動力源として使われていたようです。
農村では揚水や製粉、脱穀などに利用され、都市部では製糸業などにも利用されていました。
1897年(明治30年)の統計では、全国で6万台を数えるほど水車があったとのことです。
明治時代以降、動力が蒸気、電気へと転換し、水車の利用は急激に衰退していきます。
かつての水車は電気を取り出さず、その回転のエネルギーをそのまま動力として利用していました。
小水力発電として電気を取り出す取り組みも大事ですが、エネルギーを電気に変換する時点で、どうしてもロスが生まれます。
電気を取り出すことと併せて、そのまま回転のエネルギーを動力として利用できないか、ということも今後考えていきたいと思います。
昔の水車の構造も、一度詳しく分析してみたいと思っています。