YStudio

Ystudio フェイスブック Ystudio ツイッター ユームズ・フロンティア ライン@

コラム

発電所のIoTについて

2020年5月25日   文 スタッフ-hayashi

Tweet


発電所 IoT 小水力発電


電気もインターネットに繋がる時代!発電所におけるIoT導入例をご紹介


・IoTの技術を発電所に投入する

IoTとは、Internet of Thingsの略称で、モノのインターネットとも呼ばれます。


IoTは、様々なモノがインターネットに接続されている状態を意味します。


社会の中に存在する様々なモノがインターネットに繋がることで、相互管理が可能になり、デジタル社会の実現に近づくという仕組みです。


IoTの技術を活用することで、既存のシステムの能力の強化や精度の向上が見込めることから、様々な分野においてIotの技術の導入が進んでいます。


電力の分野においても、発電所にIoTの技術を投入する取り組みが行われています。


今回は、発電所にIoT技術を導入した具体例をご紹介します。



・IoTによって水力発電所の電力量を向上させる

関西の大手電力会社では、水力発電所にIoT技術を活用する研究を2018年9月に開始しました。


IoTの技術を投入することによって、水力発電に用いるダムに流入する水量の予測精度を向上させ、水力発電における発電量を増やそうという取り組みです。


具体的には、従来のシステムでは活用しきれなかった気象観測データについて、IoTの技術によって有効利用し、降雨、積雪、融雪についての高度な予測を可能にします。


同電力会社では、今回の研究の対象となる河川の周辺に12ヶ所の水力発電所を所有しています。


研究の成果によって発電所の運用方法が改善されれば、年間で最大約3000万kWhの発電量の向上が見込めるとのことです。


IoTを導入するだけで、発電所の設備を新たに増強することなく、既存の運用方法を改善して発電量を向上させることができるのが大きな特徴です。



・IoTの技術によって火力発電所のシステムを改善

東京の大手電力会社は2018年2月、火力発電所のシステムにIoTの技術を導入したことで、システムの不具合による運転停止の減少や、発電に使用する燃料の削減などの成果を達成したことを発表しました。


発電所のタービンに設置されている既存の温度センサーの測定値を、IoT技術を導入した管理システムで分析することで、システムトラブルの危険性を早期に察知し、素早い修理対応によって運転停止を防止するものです。


また、本社内に遠隔監視用のセンターを設置し、東京周辺の複数の火力発電所を対象にしてIoTによる監視を行うことで、発電のために使用する燃料のロスを最小限に抑える取り組みも実施されました。


1年間の試験運用を行った結果、試験運用前と比べて運転停止の回数が約1割~2割程度減少したとのことです。燃料使用量については、1年当たり最大7000万円の削減を達成しました。