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2015年12月28日 月曜日配信  文 スタッフ-matsumoto

宇宙の掃除人「スペース・スイーパー」


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先週12月18日にスターウォーズ最新作が公開され、 様々なメディアが注目し、
話題となっていました。
そのカッコよさに影響され、宇宙に行ってみたい!という 思いを強めた人も少なくないのでは?
また、衛星放送、カーナビ、天気予報など、社会に役立つ これらのサービスには
人工衛星が欠かせません。
人類の「夢」の対象だった宇宙はより身近になり、 今や宇宙を積極的に「利用」する時代です。
しかし地球低軌道上には、破片や人工衛星などの スペースデブリと言われる「宇宙のごみ」が
100万個以上も存在し、このことが今、 深刻な問題となっているのをご存知でしょうか。
2015年7月には、国際宇宙ステーションでスペースデブリの 衝突未遂事件が起き、
宇宙飛行士が緊急避難措置をとるなど、 その問題は大きくなりつつあります。
今回のコラムでは、近年注目を集めているそのスペースデブリ除去を
目的とした機械についてご紹介します。

■スペースデブリって?
人類が実際の宇宙開発を開始してから50年以上。
その間に何千回もの打ち上げが行われ、数千トンもの衛星やロケットが宇宙空間に
投入されてきました。
そして、役割を終えたものや故障した宇宙機、 運用上放出された部品、
200回以上の爆発により発生した破片など、 多数のゴミが発生し、
現在地球周回軌道を回っています。
その数はNASAによると、監視可能な10cm以上のデブリが約2万個、 1~10cmまでが50万個、
1cm以下のものは100万個以上と推定されています。
これらのゴミは低軌道では秒速7km以上と非常に高速で運動しているため、
人工衛星や宇宙ステーションに衝突すると大変な被害をもたらします。
現在デブリ衝突のリスクは無視できないほど高くなっています。

■宇宙ベンチャー企業によるデブリ除去
近年はデブリ対策の方向性が、監視から積極的に除去する動きへと変わりつつあります。
また、国や公的機関だけでなく、 宇宙ベンチャー企業による取り組みも加速しています。
最近では、日本人のCEO率いるAstroscaleが デブリ除去衛星の機械開発を進めており、
注目を集めています。

■危険な「宇宙ゴミ」を大気圏に引きずり込んで燃やす
では具体的に、どうやってデブリを除去するのでしょうか。
近年注目を集めているAstroscaleが考える除去の方法は、
危険なデブリを大気圏に引きずり込んで燃やすという方法です。
まずスペースデブリの中でも、比較的大きなものにターゲットを絞り、
衛星を打ち上げます。
打ち上げた衛星から「マザーシップ」と呼ばれる衛星をデブリに 接近させ、
その後「BOY」という子機を発射し目標物に接着します。
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このBOYは、自身より大きなデブリにくっついて地球周辺を一緒に回り、
減速させるためにデブリを強く押します。
そして、軌道の形を変えて大気圏に突入させます。
接着したBOYは、最後は空気との摩擦による摩擦熱で、
デブリと一緒に焼却されます。

■宇宙の掃除ビジネス
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スペースデブリ除去に焦点を当てて活動している企業は本当に少ないようです。
しかし今や宇宙は、世界の様々な企業家たちが、インターネットに続く
新たな巨大市場になるかもしれないと注目しています。
そんななか、これから必ず問題となるスペースデブリの除去は、
経済面でも宇宙産業最大のビジネスチャンスとなるかもしれないと 期待されています。









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