空気は圧縮させて縮めると、その反動で元に戻ろうとする力が働きます。
このエネルギーを使ってさまざまな機械を動かす事ができます。
コンプレッサーとは、この圧縮した空気を作り出す事のできる装置です。
compressorを日本語訳すると「圧縮機」という意味です。
レシプロコンプレッサーは自動車のエンジンに使われているような、シリンダ内のピストンを動かして空気を圧縮する方法です。
ピストンを動かすためにモータを使います。
往復式コンプレッサーともいいます。
ピストンによる音や振動は大きいものの、販売価格は安価で最も売れているタイプでもあります。
0.4～7.5kwまでのものが多く、音を気にせず大容量必要ない方におすすめのコンプレッサーです。
スクリューコンプレッサーは２つのスクリューロータを回転させて空気を圧縮する方法です。
回転式コンプレッサーともいいます。
スクリューコンプレッサーにはオイル式とオイルフリーの２種類があります。
<オイル式>
スクリューロータが接触して圧縮空気を生み出すため、潤滑油が必要です。
空気圧縮率が高く、馬力・トルク共にも高いですが、オイル注入や定期的なメンテナンスが必要です。
<オイルフリー>
スクリューロータが非接触で圧縮するためオイルは不要です。
オイル式よりも圧縮率は低いですが、非接触なのでメンテナンスの期間も長く、きれいな空気を吐き出すことができます。
デメリットとしてメンテナンス費用が高いといった点があります。
スクロールコンプレッサーは空気を圧縮するための渦巻き形状の装置が２個あり、１個は固定されてもう一方が周回して空気を圧縮する方法です。
空気圧縮率が高く、音も静かです。
ブースターコンプレッサーは、コンプレッサの圧力を増加させるものになります。
まとまった流量を必要とする用途向けで、高効率で、静音性が高いです。
エンジンコンプレッサーは、土木工事、建設、道路工事など電源設備のない現場や移動する現場のエアー源として使用されています。
最近ではゴルフ場やスキー場などのレジャー産業や工場での経済的な受電契約のためにエンジンコンプレッサーを運転するなど、幅広く使用されています。
１．使用する機械に必要とされる圧縮空気の種類を選定します。
オイル式もしくはオイルフリー式が良いのかを選定します。
２．使用する機械の必要圧力(MPa)を確認します。
吐出し圧力は使用する圧力より0.2MPa程高い値で選定します。
３．使用する機械の使用空気量(L/min)を確認します。
必要空気量(L/min)より20%以上余裕をもって選定します。
４．必要な馬力（kw）を選定します。
その他、希望のオプションなどもメーカーによってございますので、各メーカーに詳細を確認されることをおすすめします。
空気圧が上がらない、空気圧が下がっても再稼働しないなどの症状がある場合、写真のような圧力スイッチの不具合が考えられます。
圧力計がついている部分で、スイッチにはカバーが付いています。
この圧力スイッチが故障している場合、修理業者にて部品を取り寄せ交換してもらいましょう。
部品は安価ですので大きな修理費用はかからないと思います。
電気の入口にマグネットスイッチが取り付けられております。このマグネットスイッチが劣化や破損などにより故障してしまう場合があります。
電源が入らないといった症状の場合は、マグネットスイッチが原因のことが多いです。
その場合、修理業者にマグネットスイッチの交換を頼んでもよいですが、スイッチ関連を取り扱う商社、販売店で同じ型式のマグネットスイッチを取り付け、回路図通りに配線すればかんたんに自分でも交換できます。部品代も安価です。
シリンダー内部の部品が劣化やぶつけたりした場合に欠けてしまうことがあります。
欠けた部品がエアーといっしょに流れてしまう場合があり、シリンダー以外の部分を破損させてしまうことがあります。
カタカタ音がしたり、空気が漏れている場合などは確認しましょう。
対処法としては部品を取りよせ、修理会社に取り換えてもらいましょう。
「機械の転職」では製造業向けコンプレッサーを販売しております。
20～30商品程をそろえており、ブースターコンプレッサーやスクロールコンプレッサーなど、希少品も多く取りそろえております。
中古品がほとんどですが、新古品などもあり新品よりも安価で手に入ることがあります。
機械の転職 コンプレッサー在庫ページ
